SHARP X1 turboIII バックアップバッテリーの液漏れ修理

ジャンク品の SHARP X1 turboIII (CZ-870C) を購入しました。FM音源ボードが差さっているのが見えたので、ちょっと奮発して 5,800円も出してしまいました。
当時MSXを使っていたのですが、中学三年~高校一年のころX1GのFDD無しモデルが3万円か4万円くらいで安売りされていて、X1とFM音源ボードがとても欲しかったのを思い出して、何に使うというわけでも無いのですが購入してしまいました。
ヤフオクを見ていると、1980年台の 8ビットパソコンはけっこうな高値で取引されているようでした。
 動作未チェックのジャンク品でしたが、電源を入れてみると立ち上がって、表示も出て、大きな異常は無いようでした。

分解して中を確認しながら、お掃除することにします。
 メイン基板

内側の層が無い両面(二層)基板のようです。
 メイン基板の上に付く、サブCPUやFDCの付いた基板
 バックアップバッテリーが液漏れしています。
電池を除去しました。
電池が無くても、カレンダーとタイマー機能が使えない程度なので電池の交換は行わず、電池を外したままにしておくことにします。

基板のプリント配線が、少し腐食しているのが見えます。
 洗浄してスルーホールにハンダを流してみました。
腐食したパターンの導通を見てみると、断線はしていないようだったのですが、いつ断線するかわからないのでジャンパー線を飛ばしておきました。
 テロッパ基板
 なぜだかテロッパ基板が割れて、パターンが断線していたので
ジャンパー線を飛ばして修正しておきました。

 外観ではわからなかったのですが、64KB バンクメモリーボード CZ-141SF が差さっていました。ラッキー
FM音源ボード CZ-8BS1

昔、これがとても欲しかったんです!
 フロッピーディスクドライブは TEAC FD-55GFV-73 でした。
5インチ 2D/2HD 両対応のドライブです。
 内部の確認と修理が終わったので、組立途中。
 組み立て終了
正面
背面
組み立てて、ちゃんと動きました。

X1用のソフトを何も持っていないのですが、Vector で CP/M (MSX-DOS) 互換OSの LSX-Dodgers が公開されていたので、Windows上のX1エミュレータでLSX-Dodgersの2HDの起動ディスクを作り、起動ディスクのディスクイメージをX68000実機で実際のフロッピーディスクに書き出して、X1で起動できる 5インチ2HDのフロッピーディスクを作成しました。

このFDでX1を起動してみると、無事起動出来ました。FDDも壊れていないようです。LSX-Dodgersのおかげで、手持ちのCP/M用のアセンブラやCコンパイラも使えそうです。LSX-DodgersはMSX-DOSと同じようにファイルシステムがMS-DOS互換なので、Windowsとのファイル交換もできて便利です。ありがたいことです。

キーボードが無いので、これから PS/2キーボードをX1に接続するアダプターを作って、X1を使えるようにします。

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